韓国NCsoftは,同社のモバイルゲーム開発チームを改編し,“Mobile Game Development Center”として拡大することを4月29日に明らかにした。なお,同組織の統括責任者には,「Blade&Soul―ブレイドアンドソウル―」総括プロデューサーのBae Jae Hyun副社長が任命されている。
同社は,今後のモバイルゲームのトレンドに適応すべく,新たなシステムなどを用意し,迅速な意思決定プロセスで,臨機応変な組織運営を行える開発組織に発展させていくという。また,市場の変化に迅速かつ柔軟に対処していくために,モバイルゲームの開発力を集中させ,さらにはPCオンラインゲームの開発ノウハウを融合させる戦略を取るとのこと。
なお韓国NCsoftでは,現在,社内通知で「Blade&Soul Trading Card Game」など,さまざまな新しいモバイルゲームの開発者を募集しており,上半期中には,モバイルゲームの開発経験者を採用して増員する予定なのだとか。
また同社では,国連世界食糧計画(WFP)が全世界にサービスしている「FreeRice」(※プレイすることで,貧困層の子供達に実際の食糧を寄付できるゲーム)のローカライズを担当しているが,2013年上半期中に「FreeRice」のモバイル版を公開する予定としている。
なお,Bae Jae Hyun副社長はリリースを通じ,NCsoftでは今後のモバイルゲーム市場でトレンドを主導できるハイクオリティのゲームを公開し,モバイル分野でも最高レベルになるよう,責任を持って組織を運営していく予定だとコメントした。
NCsoftといえば,日本では,「リネージュ」のスマートフォン向けソーシャルゲーム「リネージュ The Second Moon」をGREEと共同開発し,4月25日から正式サービスを開始したことが記憶に新しい。
韓国NCsoftが子会社を通じてサービスしている「みんなのゲーム」は,韓国では1000万ダウンロードを記録するなど,堅調に推移している。韓国NCsoftのモバイル事業が,さらなる飛躍を遂げられるのか,今後に注目したいところだ。